すいかを冷凍・保存・解凍調理する方法
すいかの基本
すいかの90%以上は水分ですが、果肉には抗酸化作用のあるカロテンとリコピン、利尿作用のあるカリウム、尿を作る働きをもつアミノ酸の一種であるシトルリンを含むため、腎臓機能を助け、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるとされています。
軸の部分がへこんだもの、縞が等間隔でコントラストがはっきりしているもの、形が左右対称のものが、よいすいかとされています。手で叩くとポンポンと軽い音がする状態が食べごろです。このタイミングで食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
すいかの旬は6~8月とされており、熊本県や千葉県、山形県で主に生産されています。
すいかは生のまま冷凍したり、生ピューレ状態にしたりして冷凍すると、解凍時に変色することがあるうえ、食感が悪くなります。
生のすいかを冷凍する場合は、凍ったまま食べるようにしましょう。凍ったまま加熱調理に使ってもよいでしょう。
砂糖漬けにするなど調味料を加えれば、変色を防ぐことができます。
加熱済みのすいかは、酵素が失活し、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることで、加熱なしでソースとしても使うことができます。
すいかを使った食品の冷凍方法
生すいか
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍すると食感が悪くなるため、そのまま食べるか、すりおろして使う。半解凍の状態でカットして調理に使ってもよい。
加熱をする場合は、凍ったまま調理する。
生ピューレ
ピューレには変色を防ぐため砂糖を加えておく。
できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
焼きすいか、コンポート
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ジャム、ソース
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。