あまだいを冷凍・保存・解凍調理する方法
あまだいの基本
あまだいは白身魚で、甘みがあり上品な味わいをしています。関西方面では古くから高級魚として扱われ、京料理に欠かせない魚です。
青森県以南の日本海、千葉県以南の太平洋沿岸に生息しており、主には山口県、長崎県、島根県、福井県でよくとれます。福井県の若狭湾で水揚げされたものは、「若狭グジ」としてブランド化されています。
あまだいは水分が多く身が柔らかいので、塩を振って身を引き締めてから調理するのが一般的です。鮮度が良いものに限って刺身や鮨ネタとして食べることができます。家庭では焼き魚や干物等として調理されることが多いです。
旬の時期には諸説ありますが、産卵期を迎える9月から12月頃が旬だと言われています。
その時期には価格が高騰し、なかなか手の出しにくい超高級魚となります。
あまだいを使った食品の冷凍方法
あまだいを丸ごと
袋や容器にあまだいを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。
冷凍する際に内臓を取り出すなど下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷ごと水を張った容器に入れて解凍する(氷水解凍)。
あまだいのフィレ
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)か、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍してから脱気包装をしたり、ラップ等で包んだりしてもよい。
解凍する場合は、氷水解凍。
あまだいの焼き物、干物
干物は袋に入れて脱気包装を行うか、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
焼き物は加熱後の食感が失われる場合があるので、脱気包装はせずラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍後に包装を行ってもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。