あまえびを冷凍・保存・解凍調理する方法
あまえびの基本
あまえびは、その名のとおり甘さが特徴的なえびです。定番の鮨ネタですが、実際は60年代後半に流通が始まり、70年代から広く一般家庭に普及しました。
日本海では島根県以北、太平洋では宮城県以北に生息しています。北海道での漁獲が全体の7割と多く、特に羽幌町は漁獲量日本一であり、毎年「はぼろ甘エビまつり」が開催されています。また、グリーンランドやアイスランドからも大量に輸入されています。
あまえびは生で食べるのが一番とされ、多くは刺身や鮨ネタに用いられます。そのほか、天ぷらやから揚げにしたり、出汁に使ったりすることもあります。
あまえびの旬は海水温が下がる時期とされていますが、長い産卵時期をもつため、旬は不明確です。漁獲方法や流通方法による鮮度の違いのほうが重要です。
あまえびを使った食品の冷凍方法
あまえびを丸ごと
袋や容器にあまえびを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷漬け冷凍のものは氷ごと水に浸ける。それ以外は袋に入れて空気を抜いて氷水解凍。
生えびは冷凍・解凍を行うと関節が黒ずむことがあることを踏まえて冷凍する。
あまえびの天ぷら、から揚げ
天ぷら、から揚げは冷凍後、ラップや包装材で隙間なく包んで保存。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。