さつまいもを冷凍・保存・解凍調理する方法
さつまいもの基本
さつまいもの主成分はでんぷんで、ビタミンCやB1、食物繊維も豊富に含まれているため、肌を健康に保つ効果があるといわれています。ほかにも、ビタミンEやカリウム、カルシウム、マグネシウム、銅などのミネラルも含まれています。
皮が鮮やかな色をしていてハリがあるもの、傷や黒ずみがなくひげ根がないもの、中央がふっくらとしているものがよいさつまいもとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
旬は9~11月とされていますが、産地が幅広いため、1年を通して出回っています。
また、さつまいもは加熱なしで冷凍すると酵素反応により褐変してしまうことに注意しましょう。褐変を防ぐには一度加熱してから冷凍をすることが必要です。
加熱済みのさつまいもは、解凍して調理につかえるほか、凍ったまますり下ろすと加熱なしできめの細かいペーストとしても使うことができます。
生のさつまいもを冷凍したい場合は、味付けをしたさつまいもを冷凍しましょう。
調味料により酵素反応が抑えられるため、褐変をある程度抑えることができます。
さつまいもを使った食品の冷凍方法
カットした生さつまいも
カットした生さつまいもは調味料で味をつけておく。
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
炒め物、煮物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱済みマッシュ
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱すると、デンプンが糊化してホクホクとした食感が楽しめる。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。