ししとうがらしを冷凍・保存・解凍調理する方法
ししとうがらしの基本
ししとうがらしはピーマンと同様に栄養価が豊富な野菜で、疲労回復や免疫力の向上に効果のあるビタミンCをはじめとするビタミン類やカロテンが含まれています。強めの火加減でサッと火を通すと、ビタミン類の損失を防ぐことができます。また、油で調理すると、カロテンの吸収率がアップします。
へたと皮の緑色の鮮やかさや、ハリとつやが鮮度の目安とされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
旬は6~8月とされていますが、ハウス栽培等が行われており、通年出回っています。
ししとうがらしは中が空洞なので、そのまま冷凍すると乾燥してしまいます。そのため、刻んだものを袋に入れて脱気するなど、空気に触れないように冷凍する必要があります。
冷凍したししとうがらしを調理する場合は酵素反応により色や食感が変化することを防ぐため、凍ったまま加熱して使うなどしましょう。
炒め物、天ぷらなど、あらかじめ加熱を行って酵素が失活したものは問題なく冷凍・解凍できます。
ししとうがらしを使った食品の冷凍方法
刻んだ生ししとうがらし
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍すると酵素反応により色や食感が変化することがあるため、凍ったまま加熱調理に使う。
炒め物・天ぷら
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
天ぷら
ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、加熱調理。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。