おにえびを冷凍・保存・解凍調理する方法
おにえびの基本
おにえびは甘みやうま味が強く、産地ではどのえびよりもおいしいと言われることもあります。体長は10センチを超え、モエビ科の中では大型です。身体中に鋭いとげがあることから、「鬼」えびと呼ばれています。
島根県以北の日本海、水深200~300mに生息しています。漁獲量が少ないため、スーパーに並ぶことはほとんどありません。市場でも高値で取引されています。
新鮮なものは刺身や鮨ネタとして食べるのもおいしいですが、加熱するとより甘みとうま味が増すので、網焼きにするとよいでしょう。また、うま味の強いみそが詰まった頭をみそ汁の具にするとおいしく食べることができます。
旬は2月から6月にかけてです。
おにえびを使った食品の冷凍方法
おにえびを丸ごと
袋や容器におにえびを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷漬け冷凍のものは氷ごと水に浸ける。それ以外は袋に入れて空気を抜いて氷水解凍。
生えびは冷凍・解凍を行うと関節が黒ずむことがあることを踏まえて冷凍する。
おにえびのボイル、焼き物
ボイルは袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)。
焼き物は冷凍後、ラップや包装材で隙間なく包んで保存。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。