さくらえびを冷凍・保存・解凍調理する方法
さくらえびの基本
さくらえびは、体長4センチほどの大きさですが、うま味がたっぷりと詰まっているのが特徴です。身体の色が透き通ったピンク色であり、桜の花びらに似ていることから、さくらえびと呼ばれています。
東京湾や相模灘、駿河湾の深海に生息していますが、日本国内での漁獲は駿河湾が100%を占めており、4~6月、10~12月が漁期となっています。6月11日~9月中は繁殖期のため禁漁、冬の間はさくらえびが海深く潜っているため休漁です。
さくらえびの産地付近では釜揚げにすることもありますが、一般的には刺身や素揚げ、かき揚げ、干物として調理されます。干物(干しエビ)は独特の食感と旨味が人気で、お好み焼きやかき揚げに使われるほか、出汁としても使われます。
さくらえびの旬は名前の通り、桜の時期になります。秋に獲れるものよりも、サイズが大きくなります。
さくらえびを使った食品の冷凍方法
さくらえびを丸ごと
袋や容器にさくらえびを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷漬け冷凍のものは氷ごと水に浸ける。それ以外は袋に入れて空気を抜いて氷水解凍。
さくらえびの釜揚げ、素揚げ、かき揚げ
釜揚げは袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)。
素揚げ、かき揚げは冷凍後、ラップや包装材で隙間なく包んで保存。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。