ほっきがいを冷凍・保存・解凍調理する方法
ほっきがいの基本
ほっきがいは、甘みとうま味が強く、歯ごたえがある身が特徴の貝です。茹でるときれいなピンク色になることから見た目の美しさによる人気も高い貝です。正式名称は「うばがい」ですが、北海道での呼び名である「ほっきがい」と呼ばれるのが一般的です。
日本海北部と茨城県以北の大平洋、シベリア沿岸の浅い砂底に生息しています。北海道や青森県、宮城県、福島県等で漁獲されており、中でも北海道苫小牧市の漁獲量は全国1位で全体の1割以上を占めています(2017年現在)。
生でも食べられますが、熱を通すと甘みとうま味が増すので、多くが加熱調理されます。
鮨ネタや刺身にする場合は数秒熱湯に通してから氷水で締めたものを使います。煮付けや佃煮、バター焼き、天ぷらにしてもおいしく食べられます。そのほか、ほっき飯として炊き込みご飯の具にも利用されています。
ほっきがいの旬は冬から春にかけてです。春から夏の産卵期に向けて身が肥える時期で、特に冬は身がしまっています。常磐地方と北海道では産卵期に数か月ずれがありますので、1年通しておいしく食べることができます。
ほっきがいを使った食品の冷凍方法
ほっきがいを丸ごと(殻付き)(むき身)
※注意※
生のほっきがいを冷凍すると、身が伸びてしまい、食感が悪くなってしまいます。
生ほっきがいを冷凍し、商品化する場合には専門家へのご相談をおすすめします。
ほっきがいの煮つけ、佃煮、バター焼き、天ぷら、ほっき飯
煮つけは汁ごと袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)か、ラップや包装材で隙間なく包んで冷凍。
佃煮、バター焼き、ほっき飯は、袋に入れて脱気包装をするか、ラップなどでに包んで冷凍。
天ぷらは脱気包装をすると焼成後の食感が悪くなってしまう場合があるため、ラップなどで包んで冷凍。冷凍してから包装してもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。