はたはたを冷凍・保存・解凍調理する方法
はたはたの基本
はたはたは白身魚で、淡泊な味わいですがうま味があります。秋田の郷土料理には欠かせない魚で、はたはたから作る魚醤はしょっつると呼ばれており、しょっつる鍋が秋田名物として有名です。秋田県の県魚でもあります。
はたはたは、日本海、北日本を中心に生息しています。兵庫県が全体の29%を漁獲しており、鳥取県、秋田県が続いています(2015年現在)。
塩焼きや揚げ物、煮付け、干物、鍋物の材料などさまざまな料理に利用されています。そのほか、秋田県ではしょっつる鍋にしたり、山形県の庄内地方では田楽にして食べられています。また、はたはたの卵巣はブリコと呼ばれ、ブリコは濃厚なうま味を持っているため人気が高い食品です。
はたはたの旬は、産地によって変わります。秋田県では、11月末から1月にかけて旬となります。この時期は産卵期なので雌はブリコを持っています。鳥取県では、脂が良く乗った3月から5月が旬とされています。
はたはたを使った食品の冷凍方法
はたはたを丸ごと
袋や容器にはたはたを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。
冷凍する際に内臓を取り出すなど下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷ごと水を張った容器に入れて解凍する(氷水解凍)。
はたはたのフィレ
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)か、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍してから脱気包装をしたり、ラップ等で包んだりしてもよい。
解凍する場合は、氷水解凍。
はたはたの塩焼き、揚げ物、煮付け、干物
煮付け、干物は袋に入れて脱気包装を行うか、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
塩焼き、揚げ物は加熱後の食感が失われる場合があるので、脱気包装はせずラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍後に包装を行ってもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。