アメリカザリガニを冷凍・保存・解凍調理する方法
アメリカザリガニの基本
アメリカザリガニは、淡白でくせのない味わいが特徴です。日本では食用としては馴染みが薄いですが、原産地の北アメリカでは日常的に調理されています。また、フランス料理や中華料理、豪州の家庭料理にも用いられており、親しまれています。
北アメリカ原産ですが、日本には大正時代に外来種として移入してきて以来、身近なものとなりました。平野部の水田や用水路、池、泥地などに生息しています。
アメリカザリガニは、茹でるだけでも甘みを味わえておいしく食べられます。そのほか、素揚げ、フライ、炒め物、煮込み料理など、さまざまな調理法で用いられています。
夏に旬を迎えますが、あまり市場に出回ることはありません。
アメリカザリガニを使った食品の冷凍方法
アメリカザリガニを丸ごと
袋や容器にアメリカザリガニを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷漬け冷凍のものは氷ごと水に浸ける。それ以外は袋に入れて空気を抜いて氷水解凍。
冷凍・解凍を行うと関節が黒ずむことがあることを踏まえて冷凍する。
アメリカザリガニのボイル、素揚げ、フライ、炒め物、煮込み
ボイルや炒め物、煮込みは袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)。
素揚げ、フライは冷凍後、ラップや包装材で隙間なく包んで保存。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。