とうがらし(唐辛子)を冷凍・保存・解凍調理する方法
とうがらしの基本
とうがらしはカプサイシンという辛みの成分を多く含んでいます。カプサイシンには、血流を促進して体を温め、胃液を多く分泌させることで消化吸収を促進するなどの効果があるとされているため、エネルギーの代謝向上や、体脂肪の分解という観点から注目が集まっています。そのほか、ビタミンCやカロテンも豊富に含まれています。
生のものは色の鮮やかさや、ハリとツヤが鮮度の良さを示しているといわれます。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
青とうがらしの旬は7~9月、赤とうがらしは8~10月とされています。
また、とうがらしは中が空洞なので、そのまま冷凍すると乾燥してしまいます。そのため、基本的には刻んだり、半分に割ったりしたものを袋に入れて脱気するなど、空気に触れないように冷凍する必要があります。
とうがらしは酵素反応が少ないため、生の状態で冷凍をした後、解凍して加熱なしで使うことができます。
あらかじめ乾燥させたとうがらしを冷凍すると、香りの減少を防ぐことができます。
とうがらしを使った食品の冷凍方法
刻んだ生とうがらし
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包んで冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
乾燥とうがらし
ラップ等で隙間なく包んで冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。