ラズベリーを冷凍・保存・解凍調理する方法
ラズベリーの基本
ラズベリーには、発がん性物質を抑え、美白効果があるといわれるエラグ酸やアントシアニンなどのポリフェノールを多く含んでいます。また、ラズベリーケトンという香り成分には、脂肪と脂肪分解酵素リパーゼを結び付け、皮下脂肪を減少させる効果があるといわれています。
香りがよく、全体が濃く色づいているものがよいラズベリーとされています。この状態がよいものを食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
ラズベリーの旬は6~8月とされており、主に北海道で生産されています。
また、ラズベリーは生のまま冷凍しても、解凍時には食感はほどほどに戻る性質をもっています。
加えて、凍ったまま食べたり、凍ったまますり下ろしてピューレにしたりすれば、わずかな食感の変化が気になりません。凍ったまま加熱調理に使ってもよいでしょう。
加熱済みのラズベリーは、食感が既に変化しているため問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることでピューレやソースにして使うことができます。
ラズベリーを使った食品の冷凍方法
生ラズベリー
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する際には、氷水解凍を行う。解凍後は生のものと比較してやや食感は落ちてしまう。
食感の劣化が気になる場合は、半解凍の状態で食べるか、凍ったままカットしたりすりおろしたりして使う。
加熱をする場合は、凍ったまま調理する。
生ピューレ
できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、氷水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
コンポート
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ラズベリージャム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。