じゃがいもを冷凍・保存・解凍調理する方法
じゃがいもの基本
じゃがいもの主成分はでんぷんで、ビタミンCやB1も豊富に含まれており、ほかにもカリウムやナイアシンも比較的多いところが特徴です。じゃがいものビタミンCはでんぷんに包まれているため、他の野菜と比べて、保存時や加熱時に壊れにくくなっています。
芽が出ていないこと、傷がなくなめらかであること、しなびていないことがじゃがいもの鮮度の目安とされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
旬は5~7月とされています。通年出回っていますが、夏から秋に収穫される春植えものは北海道、冬から春にかけて収穫される秋植えものは長崎県での生産が多くなっています。
また、じゃがいもは加熱なしで冷凍すると酵素反応により褐変することに注意しましょう。
褐変を防ぐためには一度加熱をしたうえで冷凍することが必要です。
加熱済みのじゃがいもは解凍調理に使ったり、凍ったまますり下ろすことで加熱なしできめの細かいペーストとしても使ったりすることもできます。
生のじゃがいもを冷凍したい場合は、味付けをしたじゃがいもを冷凍しましょう。調味料により酵素反応が抑えられるため、ある程度褐変を防ぐことができます。
じゃがいもを使った食品の冷凍方法
カットした生じゃがいも
カットした生ジャガイモは調味料で味をつけておく。
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍。
炒め物、煮物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱済みマッシュ
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱すると、デンプンが糊化してホクホクとした食感が楽しめる。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。