柿を冷凍・保存・解凍調理する方法
柿の基本
柿はビタミンCとカロテンを豊富に含んでおり、美肌と風邪予防に効果があるとされています。また、アルコール分解成分作用のあるタンニンも含んでいるため、二日酔い解消のために食べる人もいます。
ヘタは緑色で形がきれいなもの、赤く鮮やかな色をしていて全体にハリとツヤがあるものがよい柿とされています。この状態のときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
かきの旬は9~11月とされており、和歌山県、奈良県、福岡県で主に収穫されています。
柿は冷凍をすると、冷凍保管中に変色してしまう性質を持っています。そのため、変色を防いで冷凍をする場合には、加熱をしてから保存する必要があります。
変色が気にならない場合は、生のまま冷凍保存できますが、解凍時に水分が流出して食感が悪くなってしまうので、凍ったまま食べたり調理に使ったりしましょう。
加熱済みの柿は、酵素が失活しており、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーにかけることでソースにしたりして使うことができます。
柿を使った食品の冷凍方法
生の柿
丸ごと袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
カットしたものを包装して冷凍してもよい。
冷凍保存中に色が悪くなることは留意しておく。
凍ったまま半解凍状態で食べるか、凍ったまま調理をする。
焼き柿、コンポート
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ジャム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
干し柿
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、冷蔵庫解凍。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。