らっかせい(ピーナッツ)を冷凍・保存・解凍調理する方法
らっかせいの基本
らっかせいには抗酸化作用の高いビタミンEが多く含まれ、若返り効果が期待できるといわれています。そのほか、ビタミンB群、オレイン酸、レシチン、ミネラル類なども含まれています。また、ナイアシンも豊富で、アルコールの代謝を助ける効果があるとされています。
殻がかたいものがよいとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
生のらっかせいの旬は8月下旬~9月中旬とされています。生のらっかせいが出回るのはこの時期で、この時期を過ぎると茹でて冷凍したものや、レトルトになったものでしか手に入りません。乾燥させたものや輸入物は通年出回っています。
生らっかせいをそのまま冷凍すると、解凍する際に酵素反応によって色が変化したり実の弾力が柔らかくなってしまいます。
そのため、生のらっかせいを冷凍した場合は、凍ったまま加熱をするようにしましょう。加熱済みのらっかせいを冷凍した場合は、酵素反応が失活している状態なので、色や食感の変化を抑えたまま冷凍できます。
加熱済みでからをむいたらっかせいは、凍ったままフードプロセッサーなどにかけることで、ソースやマッシュとしても使えます。
らっかせいを使った食品の冷凍方法
生らっかせい
らっかせいを袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍時の酵素反応による色や食感の変化を防ぐため、凍ったまま焼くか茹でるかして加熱調理に使う。
からつきのまま冷凍した場合は、からの中が乾燥しやすくなるため、早めに消費する。
茹でらっかせい
らっかせいを茹で、からをむいて袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍する。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
凍ったままフードプロセッサーにかけると、加熱なしでソースやマッシュとして使うことができる。
炒め物、煮物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱済みらっかせいのソース、マッシュ
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
【関連記事】専門家に相談を|野菜の冷凍・解凍・保存方法
執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。