
ナッツ類を冷凍・保存・解凍調理する方法
ナッツ類の基本
ナッツ類は総じてビタミンEや鉄、銅、マンガン、亜鉛などさまざまな種類の栄養素が豊富に含まれている食品です。カリウムも多く含まれており、高血圧症や心臓病の予防に効果があるといわれています。
生の落花生やくるみの旬は9~10月ですが、乾燥させたものに旬はありません。アーモンドやピスタチオ、カシューナッツなどの輸入が多いものは通年おいしく食べることができます。
これらは、開封すると湿気を帯びてしまったり、油脂の部分が酸化してしまったりするため、すぐ袋などに入れて空気を抜き、冷凍するとよいでしょう。
また、ローストや乾燥をしていない生のナッツ類は冷凍・解凍しても、食感はほぼ戻ります。衛生上問題がない場合は凍ったまま食べても問題ありませんし、凍ったまますり下ろせば、やや柔らかくなった食感の変化が気になりません。凍ったまま加熱調理に使ってもよいでしょう。
ローストなどで加熱済みのナッツ類は、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。
ナッツ類を使った食品の冷凍方法
生ナッツ類
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、冷蔵庫解凍、氷水解凍。やや弾力が失われるものの、大きく食感は落ちない。
そのまま食べるか、すりおろして使う。半解凍の状態でカットして調理に使ってもよい。
加熱をする場合は、凍ったまま調理する。
焼きナッツ類、砂糖漬け
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ナッツ類のクリーム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修

鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。