ほたてがいを冷凍・保存・解凍調理する方法
ほたてがいの基本
ほたてがいは、舌触りと風味の良さが特徴的な貝です。貝殻が船の帆が風をはらんだような形であることから、「帆立(ほたて)」と呼ばれるようになったと言われています。
東北以北の浅海の砂底に生息しています。主に北海道から出荷されており、北海道の噴火湾、オホーツク海、青森県の陸奥湾などで養殖が盛んです。
新鮮なものは鮨ネタや刺身として食べることができます。そのほか、フライやバター焼き、グラタン、煮込みなど、さまざまな調理方法で利用されています。また、干し貝柱は中華料理に欠かせない食材です。
ほたてがいの旬は冬から春にかけてです。3月頃がもっともおいしく、身が厚くなりうま味も増しています。
ほたてがいを使った食品の冷凍方法
ほたてがいを丸ごと(殻付き)
※注意※
ほたてがいの殻付き冷凍を行う際は、細かな注意点を守る必要があります。
殻付きの冷凍ほたてがいを製造する場合は、専門家へのご相談をおすすめします。
ほたてがいを丸ごと(むき身)
下処理をしたうえで袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)。
もしくは、ラップ等で隙間なく包んで冷凍。
解凍する場合は、氷水解凍。
ほたてがいのバター焼き、グラタン、煮込み
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)か、ラップや包装材で隙間なく包んで冷凍。
もしくは、冷凍後にラップや包装材で隙間なく包んで保存してもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ほたてがいのフライ
揚げる前であれば、衣をつけて冷凍し、ラップ等で包装する。
揚げた後であれば、冷凍しラップ等で包装する。衣が潰れないように注意する。
解凍する場合は、自然解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。