日本なし(梨)を冷凍・保存・解凍調理する方法
日本なしの基本
日本なしには水分と食物繊維が豊富に含まれています。また、果糖やリンゴ酸、クエン酸には疲労回復効果があり、糖アルコールの一種であるソルビトールには整腸作用があるといわれています。
横に大きく重心が低いもの、お尻の中心の花の跡が締まっているものが、よい日本なしとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
日本なしの旬は8~10月とされており、千葉県、茨城県、福島県で主に収穫されています。
また、日本なしは加熱なしで冷凍すると、冷凍保存中に色が変色することがあります。色の変色が気にならない場合は、加熱なしで冷凍し、凍ったまますり下ろして使ったり、加熱調理に使ったりします。
加熱なしで日本なしを冷凍したい場合は、すり下ろしてピューレにすれば、さほど変色は気になりません。
加熱済みの日本なしは、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることでピューレにしたり、加熱なしでソースにしたりして使うことができます。
日本なしを使った食品の冷凍方法
生ピューレ
できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
焼きなし、コンポート
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ジャム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。