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するめいかを冷凍・保存・解凍調理する方法

するめいかの基本


するめいかは、古くから日本人に親しまれてきたいかです。するめの原材料として最も適していることから、するめいかと呼ばれるようになりました。日本では最も消費量の多い魚介類で、国民食といえるほど全国に定着しています。
 
日本列島沿海をはじめ、北太平洋海域に生息しています。漁獲量では北海道が全体の30%、青森が25%ほどを占めています。続いて、長崎、石川、岩手で多く漁獲されています(2015年現在)。
 
弾力がある身と、濃厚なうま味をもつするめいかは、干物や焼き物、煮物、揚げ物など様々な調理法で楽しむことができます。鮨ネタや刺身などの生食では、こういかややりいかに比べて味が劣ると言われますが、しっかりとした歯触りとねっとりとした食感を楽しむことができます。
 
するめいかは1年を通して味が安定しています。漁獲量も多く、価格が安定しているので、いつでも楽しむことができます。

するめいかを使った食品の冷凍方法


するめいかを丸ごと


袋や容器にするめいかを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷漬け冷凍のものは氷ごと水に浸ける。それ以外は袋に入れて空気を抜いて氷水解凍。
 

するめいかのフィレ(生食用)


袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)。
もしくはラップ等で隙間なく包んで冷凍。
解凍する場合は、氷水解凍。
 

するめいかのボイル、干物、焼き物、煮物、揚げ物


ボイルや干物、焼き物、煮物は袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)。
揚げ物は冷凍後、ラップや包装材で隙間なく包んで保存。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。

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執筆・監修

鈴木徹

冷凍科学技術

冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。