さざえを冷凍・保存・解凍調理する方法
さざえの基本
さざえは、磯の香り、甘い身、コリコリとした歯ごたえが人気の食材です。殻が小さな家に見えることから、「小(ささ)」「家(いえ)」でささえと呼ばれ、転訛して「さざえ」になったとされています。
琉球列島・小笠原を除く北海道南部から九州の外海に面した磯に生息しています。さざえの漁獲量のトップは長崎県で全体の20%を占めます。山口県、三重県がそれに続きます(2015年現在)。
最もポピュラーな食べ方は、壺焼きです。新鮮なものは刺身にすると、磯の風味とコリコリの食感を十分に楽しめます。そのほか、つくだ煮や醬油煮といった煮物にすることもあります。
さざえの旬は春から初夏にかけてです。産卵期である初夏から夏の前なので、最も栄養を蓄えたおいしい時期だといわれています。
さざえを使った食品の冷凍方法
さざえを丸ごと(殻付き)
袋や容器にさざえを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
解凍する場合は、氷ごと水に浸ける。
さざえを丸ごと(むき身)
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)。
もしくは、ラップ等で隙間なく包んで冷凍。
解凍する場合は、氷水解凍。
さざえのつくだ煮、醤油煮
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)か、ラップや包装材で隙間なく包んで冷凍。
もしくは、冷凍後にラップや包装材で隙間なく包んで保存してもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。