いさきを冷凍・保存・解凍調理する方法
いさきの基本
いさきは白身魚で、磯魚特有の香りで、あっさりとした上品な味わいをしています。古くから塩焼きの定番で、また釣りの対象としても人気が高い魚です。
いさきは東北以南の温暖な海域の沿岸に生息しています。海藻が多い岩礁域に群れを作っています。長崎県、福岡県、山口県などでよく漁獲される魚です。
塩焼きが定番ですが、流通技術の発達により生食も可能となり、刺身の人気も高くなっています。そのほか、煮魚、から揚げ、フライなどさまざまな調理法があります。
いさきの産卵期は6月から9月頃であるため、5月から7月あたりが最も脂が乗った旬の時期となります。産卵後の冬も寒さに備えて脂を蓄えるので、旬の時期でなくても一年中楽しむことができます。
いさきを使った食品の冷凍方法
いさきを丸ごと
袋や容器にいさきを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。
冷凍する際に内臓を取り出すなど下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷ごと水を張った容器に入れて解凍する(氷水解凍)。
いさきのフィレ
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)か、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍してから脱気包装をしたり、ラップ等で包んだりしてもよい。
解凍する場合は、氷水解凍。
いさきのフライ(加熱前)
衣をつけたいさきを冷凍し、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
解凍する場合は、凍ったまま油で揚げて加熱調理する。
いさきの塩焼き、煮魚、から揚げ、フライ(加熱後)
煮魚は袋に入れて脱気包装を行うか、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
塩焼き、から揚げ、フライは加熱後の食感が失われる場合があるので、脱気包装はせずラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍後に包装を行ってもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。