えだまめを冷凍・保存・解凍調理する方法
えだまめの基本
えだまめは大豆が熟す前の未熟果ということもあり、畑の肉とよばれる大豆と同様、良質なタンパク質に富んでいます。そのほか、糖質、脂質、ビタミンB1、B2、C、カルシウムが豊富に含まれています。また、葉酸も多いため、成長促進や貧血予防の効果があるといわれています。
豆部分がふっくらとして、さやが鮮やかな緑色のものがよいとされています。また、枝から切り離されると一気に味が落ちてしまいますので、切り離した直後のものを食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
旬は7~9月とされています。 全国的に栽培されていますが、千葉県、北海道、埼玉県での生産が多くなっています。
えだまめを冷凍して解凍すると、酵素反応によって色が変化したり実の弾力がなくなったりしてしまいます。
そのため、生のえだまめを冷凍した場合は、凍ったまま加熱をするようにしましょう。
加熱済みのえだまめを冷凍した場合は、酵素反応が失活している、もしくは酵素反応が抑えられた状態なので、色や食感の変化を抑えたまま冷凍・解凍できます。
さやから取り出し加熱してあるえだまめは、凍ったままフードプロセッサーにかけることで、ペーストやソース、マッシュとしても使えます。
えだまめを使った食品の冷凍方法
生えだまめ
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍時の酵素反応による色や食感の変化を防ぐため、凍ったまま加熱調理に使う。
さやごと冷凍してもよい。
炒め物、煮物、茹でえだまめ
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
茹でえだまめはさやごと冷凍してもよい。
加熱済みえだまめソース、マッシュ
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。