グレープフルーツを冷凍・保存・解凍調理する方法
グレープフルーツの基本
グレープフルーツには、ビタミンC、B1、カリウム、クエン酸が豊富で、実が赤いものにはリコピンやカロテンが含まれています。グレープフルーツの香りには消臭抗菌だけでなく、気分を高揚させ前向きで明るい気持ちになれる効果があるといわれています。
皮にしっかりと厚みがあり、ハリがあるもの、形が丸く整っており重量感があるものが、よいグレープフルーツとされています。この状態がよいものを食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
グレープフルーツの旬は4~5月とされており、主にアメリカから輸入されています。
また、グレープフルーツは生のまま冷凍すると、解凍時には食感が悪くなってしまいます。凍ったまま食べる分には問題ありませんし、凍ったまますり下ろしてピューレにしたり、加熱調理に使ったりすることができます。
加熱済みのグレープフルーツは、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。また、凍ったままフードプロセッサーなどにかけることでピューレにしたり、ソースにしたりして使うこともできます。
グレープフルーツを使った食品の冷凍方法
生グレープフルーツ
皮をむいたうえで袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
凍ったまま加熱調理に使う。
解凍すると弾力が失われるため、凍ったまま食べるか、すりおろして使う。
半解凍の状態でカットして調理に使ってもよい。
生ピューレ
できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
焼きグレープフルーツ、コンポート
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ジャム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
【関連記事】フルーツに注意|ケーキ・デザート類の冷凍・解凍・保存方法
執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。