ぶどうを冷凍・保存・解凍調理する方法
ぶどうの基本
ぶどうは果糖やブドウ糖といった糖質が主成分です。皮や種には抗酸化作用のあるポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれており、老化の予防、視力の回復、肝機能の向上に効果があるといわれています。
皮にハリがありブルームに覆われているもの、全体が均等に色づいているものがよいぶどうとされています。この状態がよいものを食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
ぶどうの旬は8~9月とされており、主に山梨県や長野県、山形県で生産されています。
また、ぶどうは生のまま冷凍しても、解凍時には食感がほどほどに戻る性質をもっています。
加えて、凍ったまま食べたり、凍ったまますり下ろしてピューレにしたりすれば、わずかな食感の変化が気になりません。凍ったまま加熱調理に使ってもよいでしょう。
加熱済みのぶどうは食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることでピューレやソースにして使うことができます。
ぶどうを使った食品の冷凍方法
生ぶどう
房から身を切り離し、袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する際には、氷水解凍を行う。解凍後は生のものと比較してやや食感は落ちてしまう。
食感の劣化が気になる場合は、半解凍の状態で食べるか、凍ったままカットしたりすりおろしたりして使う。
加熱をする場合は、凍ったまま調理する。
生ピューレ
できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、氷水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
焼きぶどう、コンポート
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ジャム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。