にんにくを冷凍・保存・解凍調理する方法
にんにくの基本
にんにくは、ネギ類の中でもっとも多くのアリシンを含んでおり、体内のビタミンB1と結合すると、疲労回復の効果があるといわれています。さらに、きざんで油で炒めることで、その効果がアップして、抗がん作用や血栓予防、脂肪分解促進、抗菌にも効果が及ぶとされています。
粒が大きくて、かたくて締まりのあるものがよいにんにくとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
にんにくの旬は5~7月とされています。中国からの輸入物が多く、通年出回っています。
にんにくは加熱なしで冷凍すると、色が変色することがあります。色の変色が気にならない場合は、凍ったまま調理に使います。
基本的には加熱調理をして酵素が失活し、食感が変わったものを冷凍します。
炒めたりした加熱済みのにんにくは、酵素が失活しており、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。
にんにくを使った食品の冷凍方法
生にんにく
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
凍ったまま加熱調理に使う。
生ペースト
ペーストには酵素反応を抑えるため、調味料を加えておく。
袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
炒め物、煮物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。