しじみを冷凍・保存・解凍調理する方法
しじみの基本
しじみは、日本人には馴染み深い食材で、栄養価に優れていることで知られています。特に肝臓に良いとされていて、しじみのエキスは健康食品にもなっています。
北海道から四国、九州までの汽水域に生息しています。漁獲量は島根県と青森県で多く、それぞれ40%、36%のシェアとなっています(2015年現在)。その他日本の各地で獲れるほか、台湾や中国、韓国、ロシアなどからの輸入物も増えています。
定番はしじみの味噌汁です。二日酔いに効くと言われており、酒を飲んだ翌日の朝食にはしじみの味噌汁を飲む習慣のある家庭もあります。そのほか、つくだ煮やしじみご飯、しじみのパスタなどに利用されています。
しじみの旬は夏と冬と言われています。土用しじみと呼ばれる夏は栄養価が高いといわれ、寒しみと呼ばれる冬は身が引き締まっておいしいとされています。
しじみを使った食品の冷凍方法
しじみを丸ごと(殻付き)
袋や容器にしじみを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
解凍する場合は、フライパンや鍋に氷ごと入れて凍ったまま加熱する。
解凍してから調理をすると、殻が開かなくなってしまうので注意をする。
しじみを丸ごと(むき身)
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)。
もしくは、ラップ等で隙間なく包んで冷凍。
解凍する場合は、氷水解凍。
しじみの佃煮、しじみご飯、しじみのパスタ
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)か、ラップや包装材で隙間なく包んで冷凍。
もしくは、冷凍後にラップや包装材で隙間なく包んで保存してもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。