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かれいを冷凍・保存・解凍調理する方法

かれいの基本


かれいは白身魚で、脂肪が少なくあっさりとした上品な味わいをしています。ヒラメと姿形が似ていますが、「左ヒラメ、右カレイ」と言われるように、多くのヒラメは右側に目が集まっています。
 
かれいの種類は非常に多く、日本近海だけでも40種類以上確認されており、北海道から九州まで幅広く生息しています。北海道が全体の40%ほどの漁獲量を誇っており、島根県、兵庫県、福島県、鳥取県が続いています。
 
鮨ネタ、刺身、煮付け、焼き物、揚げ物、干物などさまざまな料理に用いられています。福井県の若狭湾で水揚げしたかれいを一夜干しにしたものを「笹かれい」と呼び、京都では古くから高級食材として珍重されています。
 
種類や地域によって旬は違いますが、日本で一番流通量の多いまこがれいの旬は6月から9月頃です。冬が産卵時期で、子持ちかれいは値段が手ごろで味も良いため、冬の味覚として親しまれています。

かれいを使った食品の冷凍方法


かれいを丸ごと


袋や容器にかれいを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。
冷凍する際に内臓を取り出すなど下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷ごと水を張った容器に入れて解凍する(氷水解凍)。
 

かれいのフィレ


袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)か、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍してから脱気包装をしたり、ラップ等で包んだりしてもよい。
解凍する場合は、氷水解凍。
 

かれいの煮付け、干物、焼き物、揚げ物


煮付け、干物は袋に入れて脱気包装を行うか、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
焼き物、揚げ物は加熱後の食感が失われる場合があるので、脱気包装はせずラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍後に包装を行ってもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。

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執筆・監修

鈴木徹

冷凍科学技術

冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。