なす(茄子)を冷凍・保存・解凍調理する方法
なすの基本
なすは水分が90%以上を占める野菜で、ビタミンやミネラル類があまり含まれていませんが、皮にポリフェノールの一種であるアントシアニン系の色素「ナスニン」が含まれています。アントシアニンには活性酸素の抑制やがん、動脈硬化、高血圧を予防する効果があるといわれています。
秋になると皮がやわらかく、実が締まっておいしくなるため、この時期に食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
旬は6~9月とされていますが、さまざまな地域で特徴のある品種が栽培されているため、それぞれおいしい時期が違います。
また、なすを冷凍して解凍すると、実の弾力がなくなってしまいます。
そのため、調理する場合は半解凍してカットし、加熱して使うなどしましょう。
焼きなすなど、加熱したうえで弾力を失ったものや、漬物にするなど調味液に漬けてあるものは問題なく冷凍・解凍できます。
なすを使った食品の冷凍方法
カットした生なす
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で包装して冷凍。
調理に使うときは、解凍せず凍ったまま加熱調理を行う。
焼きなす、漬物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。