「おいしい冷凍研究所」は冷凍食品ビジネスに特化した
株式会社えだまめが運営するサービスサイトです

かりん(花梨)を冷凍・保存・解凍調理する方法

かりんの基本


かりんは、カロテン、ビタミンC、食物繊維が多く含まれています。ほかにも、サポニンやタンニンが含まれており、肝臓の強化や動脈硬化の予防、疲労回復などの効果があるといわれています。
 
皮にツヤとハリがあるもの、香りが強いものが、よいかりんとされています。熟すと香りが強くなり、表面に油分が表れてくるため、この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
 
かりんの旬は10~12月とされており、長野県、山形県、香川県で主に生産されています。
 
かりんは加熱なしで丸のまま冷凍したり、生ピューレ状態にしたりして冷凍すると、解凍時に変色することがあります。そのため、冷凍したかりんはそのまま加熱調理に使うようにしましょう。
 
加熱済みのかりんは、酵素が失活し、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることで、加熱なしでソースとしても使うことができます。
 
また、酒や砂糖につけたかりんも、酵素反応が抑えられているため、問題なく冷凍・解凍をすることができます。

かりんを使った食品の冷凍方法


はちみつ・砂糖・酒漬け


袋に入れて脱気包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
 

焼きかりん、コンポート


袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
 

ジャム、ソース


袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。

果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について


果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
【関連記事】フルーツに注意|ケーキ・デザート類の冷凍・解凍・保存方法

執筆・監修

鈴木徹

冷凍科学技術

冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。