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さくらんぼを冷凍・保存・解凍調理する方法

さくらんぼの基本


さくらんぼはリンゴ酸やクエン酸、ブドウ糖、果糖がバランよく含まれています。赤や紫の色はポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素で、疲れ目の回復、生活習慣病や老化の予防に効果があるとされています。
 
皮にハリと光沢があり黒ずみがないもの、軸が新鮮な緑色をしていてシャキッとしているものがよいさくらんぼとされています。この状態がよいものを食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
 
さくらんぼの旬は5~7月とされており、主に山形県で生産されています。
 
また、さくらんぼは生のまま冷凍しても、解凍時には食感はほどほどに戻る性質を持っています。
加えて、凍ったまま食べたり、凍ったまますり下ろしてピューレにしたりすれば、わずかな食感の変化が気になりません。凍ったまま加熱調理に使ってもよいでしょう。
 
加熱済みのさくらんぼは、酵素が失活しており、食感が既に変化しているため、問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることでピューレやソースにして使うことができます。

さくらんぼ使った食品の冷凍方法


生さくらんぼ


袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する際には、氷水解凍を行う。解凍後は生のものと比較してやや食感は落ちてしまう。
食感の劣化が気になる場合は、半解凍の状態で食べるか、凍ったままカットしたりすりおろしたりして使う。
加熱をする場合は、凍ったまま調理する。
 

生ピューレ


できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
 

焼きさくらんぼ、コンポート


袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
 

ジャム


袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。

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果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
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執筆・監修

鈴木徹

冷凍科学技術

冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。