ハヤトウリを冷凍・保存・解凍調理する方法
ハヤトウリの基本
ハヤトウリの成分のほとんどが水分で、ビタミンB1、B2、Cなどビタミン類はそれほど含まれていません。他の野菜と比較して多く含まれているのがカリウムです。カリウムには利尿作用があり、むくみやだるさの解消に役立つといわれています。
淡い緑色の皮に色むらがなく、ハリとみずみずしさがあるものが良いハヤトウリとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
旬は8~10月とされています。冷暗所で保存すれば、年末までおいしく食べることができます。
また、ハヤトウリを冷凍して解凍すると、水分が抜けてしまったり、酵素反応によって色が変化したりしてしまいます。
そのため、生のハヤトウリを冷凍した場合は、凍ったまま加熱をするようにしましょう。加熱済みや味付けをしたハヤトウリを冷凍した場合は、酵素反応が失活している、もしくは酵素反応が抑えられた状態なので、色や食感の変化を抑えたまま冷凍できます。
加熱済みのハヤトウリは凍ったまますり下ろすことで、ソースとしても使えます。
ハヤトウリを使った食品の冷凍方法
カットした生ハヤトウリ
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍時の酵素反応による色や食感の変化を防ぐため、カットしたものを凍ったまま加熱調理に使う。
生ペースト
酵素反応を抑えるために、調味料で味をつけておく。
できたペーストを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
漬物
水気を絞って、袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍。水気を絞って食べる。
炒め物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱済みハヤトウリソース
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。