セロリを冷凍・保存・解凍調理する方法
セロリの基本
セロリは、ビタミンC、B群、ミネラル類、食物繊維が含まれているだけでなく、葉の部分にはカロテンが豊富です。また、独特の香りの元であるアビインは、精神を安定させて、不眠やイライラの解消に効果があるといわれています。
葉の緑色が鮮やかでハリがあってイキイキとしているもの、葉柄が肉厚なものがよいセロリとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
セロリの旬は11~5 月とされています。ハウス栽培等が行われており、通年出回っています。
また、セロリは酵素反応が少ない野菜のため、冷凍・解凍をしても色や味の変化が少ない野菜です。
生のまま冷凍して解凍した場合は、水分が流出してしまい食感は悪くなりますが、凍ったまますり下ろしてペーストにしたり、凍ったまま加熱調理に使ったりすれば、冷凍・解凍による変化は気になりません。
茹でたり炒めたりしたセロリを冷凍した場合は、解凍して問題なく食べることができます。
加熱済みのセロリは凍ったまますりおろしたり、フードプロセッサーにかけたりすることで、再加熱なしでソースとしても使うことができます。
セロリを使った食品の冷凍方法
生セロリ
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
凍ったまま加熱調理に使う。
酵素反応が少ない野菜のため、凍ったまますりおろしてペーストとして活用してもよい。
生ペースト
できたペーストを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
炒め物、煮物
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
加熱済みセロリソース
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
野菜の冷凍・保存・解凍について、もっと詳しく知るには?
野菜は冷凍をすると、水分を維持する機能が失われてしまうため、食感が落ちてしまいやすい食品です。
葉物、根菜、いもなど野菜の種類に合わせた急速冷凍・保存・解凍の方法を詳しく紹介します。
【関連記事】専門家に相談を|野菜の冷凍・解凍・保存方法
執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。