なまずを冷凍・保存・解凍調理する方法
なまずの基本
なまずは白身魚で、ほどよい脂が乗っておりクセのない味わいをしています。日本では地震の原因をなまずとする迷信があったり、各地の伝承になまずが出てくるなど文化的には馴染み深いものですが、食用としては地味な存在です。
なまずは淡水魚で、北海道と沖縄を除く全国に広く生息しています。なまずは「白身魚のフライ」の素材として世界中で養殖が盛んで、中国やベトナム、バングラデシュ、アフリカ、アメリカなどから日本へ輸入されています。日本では埼玉県や茨城県で養殖技術の開発が行われています。
天ぷらや蒲焼、フライ、たたき揚げ、刺身などで食べられています。ベトナムでは、煮つけなどに用いられています。
なまずの旬は、春から夏と言われています。
なまずを使った食品の冷凍方法
なまずのフィレ、たたき
袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎるとドリップが出るので注意)か、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍してから脱気包装をしたり、ラップ等で包んだりしてもよい。
解凍する場合は、氷水解凍。
なまずのフライ(加熱前)
衣をつけたなまずを冷凍し、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
解凍する場合は、凍ったまま油で揚げて加熱調理する。
なまずの天ぷら、たたき揚げ、蒲焼、フライ(加熱後)
蒲焼は袋に入れて脱気包装を行うか、ラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
天ぷら、たたき揚げ、フライは加熱後の食感が失われる場合があるので、脱気包装はせずラップ等で隙間なく包んで冷凍する。
冷凍後に包装を行ってもよい。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。