ぼたんえびを冷凍・保存・解凍調理する方法
ぼたんえびの基本
ぼたんえびは、ぷりぷりとした柔らかな身と、濃厚なうま味と甘みが特徴です。国内で流通しているぼたんえびのほとんどが近縁種のトヤマエビです。トヤマエビは漁獲量の減ったボタンエビの代用品でしたが、いつしかそのまま「ぼたんえび」と呼ばれるようになりました。
島根県以北の日本海、北海道道東沖の太平洋からオホーツク海の深海に生息しています。北海道が主な産地で、中でも噴火湾での水揚げが多くなっています。
ぼたんえびは刺身や鮨ネタにされることが多いですが、塩焼きや揚げ物、しゃぶしゃぶに用いられることもあります。
ぼたんえびの旬は、雌雄で違います。雄は2月末から4月頃、雌は子持ちとなる秋が旬となります。
ぼたんえびを使った食品の冷凍方法
ぼたんえびを丸ごと
袋や容器にぼたんえびを入れ、水を張って冷凍(氷漬け冷凍)。下処理はしない。
氷漬け冷凍が難しい場合は、ラップ等で隙間なく包むか、袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する場合は、氷漬け冷凍のものは氷ごと水に浸ける。それ以外は袋に入れて空気を抜いて氷水解凍。
ぼたんえびの塩焼き、揚げ物
塩焼きは袋に入れて脱気包装をする(脱気をしすぎると食品が潰れる場合があるので注意)。
揚げ物は冷凍後、ラップや包装材で隙間なく包んで保存。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。