ベリー類を冷凍・保存・解凍調理する方法
ベリー類の基本
ブラックベリーにはポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれており、目の健康維持や疲労回復効果があるといわれています。
クランベリーはビタミンCやフラボノイド酸が豊富に含まれています。ほかにもプロアントシアニジンが含まれており、胃潰瘍や膀胱炎を予防する効果があるとされています。
ブラックベリーは黒く熟したもの、ラズベリーは形がいびつでなく、赤く熟しているもの
よいとされています。この状態がよいものを食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
ブラックベリーの旬は7~8月、クランベリーの旬は10~12月とされています。
また、ベリー類は生のまま冷凍しても、解凍時には食感はほどほどに戻る性質をもっています。
加えて、凍ったまま食べたり、凍ったまますり下ろしてピューレにしたりすれば、わずかな食感の変化が気になりません。凍ったまま加熱調理に使ってもよいでしょう。
加熱済みのベリー類は、食感が既に変化しているため問題なく冷凍・解凍できます。凍ったままフードプロセッサーなどにかけることでピューレやソースにして使うことができます。
ベリー類を使った食品の冷凍方法
生のベリー類
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する際には、氷水解凍を行う。解凍後は生のものと比較してやや食感は落ちてしまう。
食感の劣化が気になる場合は、半解凍の状態で食べるか、凍ったままカットしたりすりおろしたりして使う。
加熱をする場合は、凍ったまま調理する。
生ピューレ
できたピューレを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
コンポート、ソース
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
ジャム
袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
果物を使ったケーキ・デザートの冷凍・保存・解凍について
果物・フルーツは、生の状態で凍らせると解凍時に食感が維持できず、ドリップが出て水っぽくなってしまうことがあり、注意が必要です。
果物を使ったケーキやデザートの急速冷凍・保存・解凍の方法を紹介します。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。