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アスパラガスを冷凍・保存・解凍調理する方法

アスパラガスの基本


アスパラガスには、カロテン、ビタミンC、E、B群が多く含まれています。また、アスパラギン酸は疲労回復やスタミナ増強に、ルチンは毛細血管を丈夫にして動脈硬化の予防に効果があるといわれています。
 
穂先が締まっているもの、鮮やかな緑色で全体にハリがあるもの、切り口が丸くて白くみずみずしいものがよいアスパラガスとされています。この状態がよいときに食べたり冷凍をしたりするとよいでしょう。
生食をする場合は、色が鮮やかでハリのよいものを早めに食べましょう。
 
アスパラガスの旬は5~6 月とされています。ハウス栽培等が行われており、旬と比べて少量ではありますが通年出回っています。
 
また、アスパラガスは加熱なしで冷凍すると、解凍時に加熱をしても筋っぽくなってしまい、食感が悪くなってしまうので注意しましょう。食感の変化の影響を抑えるためには、さっと茹でて水分をふき取ったうえで冷凍をするとよいでしょう。
 
茹でたり炒めたりしたアスパラガスは、酵素反応が失活しており、加熱により繊維も柔らかくなっているため、問題なく冷凍・解凍できます。
ただし、生のアスパラガスを加熱調理した場合に比べ、やや柔らかくなってしまうことには注意しておきましょう。

アスパラガスを使った食品の冷凍方法


茹でたアスパラガス


さっと茹でたアスパラガスの水分をふき取る。
袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
 

生ペースト


酵素反応を抑えるために、調味料で味をつけておく。
できたペーストを袋に入れて脱気包装をして冷凍。
解凍する場合は、流水解凍を行うか、凍ったまま加熱調理に使う。
 

炒め物、煮物


袋に入れて脱気包装をするか、ラップ等で隙間なく包装して冷凍。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。
 

加熱済みアスパラガスソース


袋に入れて脱気包装をする。
解凍する場合は、自然解凍、流水解凍、加熱調理。

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執筆・監修

鈴木徹

冷凍科学技術

冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。