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少量生産が可能!小型急速冷凍機のメリットデメリット

小型急速冷凍機はどんな状況に向いている?


小型急速冷凍機は、1時間あたり約2~10㎏の食品を冷凍する能力をもった急速冷凍機で、少量の食品を冷凍するテストを行ったり、飲食店の厨房に設置して食材を冷凍保存したりする目的で開発されたものです。

機体がコンパクトなサイズに設計されており、電源も三相200Vの動力電源が必要なものばかりでなく、一般家庭用の単相100Vの電源で使用できるものも多くあります。

省スペースで設置でき、大型の急速冷凍機に比べて低価格のものが多く、電気代も低く抑えられるものが多いことから、「急速冷凍を試してみたい」「レストランの食材や調理品を急速冷凍してみたい」という方に向いている急速冷凍機といえるでしょう。

小型の急速冷凍機には、冷気で食品を冷凍するエアブラスト冷凍機と低温のブライン液で食品を冷凍するブライン冷凍機の2種類がありますので、冷凍したい食品の性質に合わせて、適切なものを選びましょう。
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小型でも急速冷凍はできる


小型の急速冷凍機でも「瞬間冷凍」「急速凍結」とも呼ばれる「急速冷凍」を行うことは可能です。急速冷凍は最大氷結晶生成帯(マイナス5℃~マイナス1℃)の温度帯から食品の品温を30分以内に通過させ、食品内の氷結晶の大きさを小さく保つことを指します。

小型であっても、低温の環境下で冷風を吹かせたり、ブライン液を攪拌したりすることで、熱伝達を上げ、一般の冷凍庫と比較して格段に食品の温度を下げる機能を持っています。

 

本格的な食品生産・加工には不向き


小型の急速冷凍機は省スペースで設置出来て便利ではありますが、本格的な冷凍品の生産には適していません。1時間に2~10㎏の食品を生産できますが、食品を出し入れする時間や、食品を入れ替える際に急速冷凍機の中を洗浄する時間を考えると、効率よく冷凍した場合でも1日で約10~60kgの食品しか冷凍できません。

たくさんの食材が余ってしまった場合や、大量の注文を受けた場合には対応できないことを前提にする必要があるでしょう。小型の急速冷凍機は、あくまで少量の食品を冷凍するために導入しましょう。

 

小型急速冷凍機を導入する際は、活用方法をよく検討しよう


小型の急速冷凍機は、大型のものと比べて設置スペースや価格などの面で検討しやすいことは確かですが、生産量が少ないだけに活用方法が限定されてしまいます。

導入を検討する際には、急速冷凍の活用が軌道にのった場合のことも想定したうえで、本当に小型でよいのかを検討し、適切な大きさのものを選ぶべきといえるでしょう。