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自然解凍

自然解凍とは、冷凍した食品を常温に置いて解凍する方法です。
 
常温に置いておくだけなので簡易な方法ですが、流水にさらしたり、熱を加えたりすることに比べ、解凍するまでに時間がかかります。
 
また、食品の中心の品温が、氷結晶が粗大化する最大氷結晶生成帯(マイナス5℃~マイナス1℃)にとどまる時間が長いので、氷結晶の粗大化による組織へのダメージが起こりやすくなります。
加えて、常温は酵素反応が促進されやすい温度帯であるため、色の変化や臭いの発生、食感の劣化など、酵素反応による変化が起こりやすくなり、食品の品質は低下しやすくなります。
 
解凍の過程で氷結晶が粗大化することで食品の組織がダメージを受け、酵素反応が起こりやすくなっている状態であることも特徴です。
 
また、解凍までの時間が長く、細菌が活動しやすい常温に長時間置かれるので、微生物の繁殖が進行しやすく腐敗しやすいため、衛生面で注意することも必要です。
 
ただし、加熱加工による殺菌や酵素の失活が行われており、氷結晶の影響を受けにくい食品であれば、常温による解凍でも問題ありません。
 
【関連記事】常温保存可の調理品の解凍に! 自然解凍の方法と特徴

 
近年は弁当用に自然解凍のみで食べられる冷凍食品の需要が増えています。
 
日本冷凍食品協会では、一般家庭向けの弁当用自然解凍調理冷凍食品の製造・販売に関わる取扱要領、保存試験実施要領を定めています。
対象とする製品や開発、製造、販売における留意事項などを定めており、品質、衛生面の安全性を確保しています。

 
 
【参照】
一般社団法人日本冷凍食品協会「自然解凍商品」(http://www.reishokukyo.or.jp/food-safety/room-temp-thaw/)