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コールドチェーン

コールドチェーンとは、生鮮食品や冷凍食品などを所定の温度に保ちながら、生産、輸送、消費に至るまで流通させる物流方式のことです。低温流通体系とも呼ばれます。
 
コールドチェーンの普及により、食品の流通範囲が広がり、長期間の保存が可能となりました。食品以外にも、コールドチェーンは医薬品や化学薬品、血液バッグなどにも利用されています。
 
コールドチェーンで利用される温度帯は、以下の3つがあります。
 

冷却温度帯


10℃から水が凍り始める凍結点までの温度帯で、野菜や果実、生鮮魚介類等の短期保存に優れています。
 

凍結温度帯


マイナス18℃以下の温度帯であり、国際連合食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)により国際的に推奨された保存温度帯でもあります。畜産物や魚介類、調理食品、野菜類などの冷凍品に用いられます。
【関連記事】冷凍食品の保存温度 「マイナス18℃」
 

チルド温度帯


マイナス5℃~5℃の温度帯で、凍らない程度の低温で貯蔵されたチルド食品の流通に利用されています。
 
冷凍食品の流通については、食品衛生法で品温がマイナス15℃以下で保存・流通させることが衛生上の観点により要件として定められています。
一般社団法人日本冷凍食品協会は、冷凍食品の高い品質を保持することを目的として、マイナス18℃以下での保存、流通を自主基準として定めています。


 
 
【参照】
国際連合食糧農業機関・世界保健機関「急速冷凍食品の加工及び取扱いに関する国際的実施規範(農林水産省訳)」 (http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/codex/standard_list/pdf/cac-rcp8.pdf)
一般社団法人日本冷凍食品協会「認定基準」(http://www.reishokukyo.or.jp/certification/standard/)
『新版 食品冷凍技術』(社団法人日本冷凍空調学会、2009)

執筆・監修

おいしい冷凍研究所 編集部

株式会社えだまめ