豚ロースを冷凍・保存・解凍調理する方法
豚ロースの基本
豚ロースは、肩ロースに続く、背肉部分です。
きめが細かく、適度に脂肪がのっており、和牛のようにサシが入ることもあります。外縁には豚独特の香りをもった厚い脂肪があり、赤身部分を覆っています。この厚い脂肪が一定の厚さで均一に入っていると上質とされています。とんカツ、すき焼き、ローストポーク、焼き豚、ソテーとしてよく用いられます。
脂肪にうま味があるので、調理の際、必要以上に取らないようにしましょう。また、加熱すると、スジ部分が縮んで形がゆがんでしまうので、あらかじめスジを切っておきましょう。
脂肪が多い部位のため、冷凍保存を行うと、冷凍焼けしやすい部位でもあります。冷凍する際には、保存期間を短めにするとよいでしょう。
豚ロースを使った食品の冷凍方法
未加工、すき焼き・ソテー用
袋に入れて脱気をするか、隙間なくラップ等の包装材で包み冷凍。
脱気包装する場合は、強く空気を抜きすぎるとドリップが出ることがあるので、脱気は適度にとどめる。
解凍する際は、冷蔵庫解凍もしくは氷水解凍。
凍ったまま加熱調理してもよい。
ローストポーク
袋に入れて脱気をするか、隙間なくラップ等の包装材で包み冷凍。
解凍する際は、冷蔵庫解凍もしくは流水解凍。
とんカツ(加熱前)
衣をつけた状態で冷凍し、隙間なくラップ等で包み冷凍。衣が潰れないように注意する。
解凍は、凍ったまま油で揚げて加熱調理。
とんカツ(加熱後)
隙間なくラップ等で包んで冷凍。衣が潰れないように注意する。
解凍する際は自然解凍、流水解凍、加熱調理。
焼き豚
汁ごと袋に入れて脱気して冷凍。
解凍する際は自然解凍、流水解凍、加熱調理。
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執筆・監修
鈴木徹
冷凍科学技術
冷凍の研究者として圧倒的な実績と知見を持つ研究者。研究だけにとどまらず、企業向けのコンサルテイングや行政に対するアドバイザリーなど実績多数。