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チルド温度帯

チルド温度帯とは、食品の品温を所定の温度に保つ流通の仕組みであるコールドチェーンで使われる温度帯のうちの一つです。
マイナス5℃~5℃の領域のことで、昭和50年に農林省(現:農林水産省)が食品低温流通推進協議会にて設定しました。
 
この温度帯とは別に、一般に10℃以下の保存が必要な食品をチルド食品と呼びます。
 
チルド温度帯は、温度管理が非常に難しい温度帯です。
高温側では、食中毒の原因となるボツリヌス菌等が増殖し、毒素を産生する温度が含まれています。
一方、低温側では、食品の凍結点が含まれています。最大氷結晶生成帯(マイナス5℃~マイナス1℃)でもあることから、氷結晶が大きくなると食品組織にダメージを与え、品質が落ちてしまいます。
 
低温側の温度帯での食品保存方法として、氷温貯蔵とパーシャルフリージングがあります。
【関連用語】氷温貯蔵
【関連用語】パーシャルフリージング
どちらの方法も通常の冷蔵に比べて品質を長く保つことができます。
ただし、微生物の発育を抑制するものの、増殖を防ぐわけではありません。冷凍に比べれば、長期間の保存には向いていません。

 
 
【参照】
『新版 食品冷凍技術』(社団法人日本冷凍空調学会、2009)
一般社団法人日本冷凍食品協会「冷凍食品Q&A|冷凍食品の基礎知識」
(http://www.reishokukyo.or.jp/frozen-foods/qanda/qanda1/)